研究活動へき地?小規模校教育
少人数?遠隔教育の高度化を支援するへき地?小規模校教育プロジェクト
プロジェクトの背景と目的
近年、北海道だけでなく全国都道府県において少子化が急激に進んでおり、学校統廃合を進めることができない地域では、学校が益々小さくなっています。本校のへき地?小規模校センターでは、北海道のへき地?小規模校と連携して学校現場の研修や大学の出前講義、フォーラム、へき地校体験実習など全国に先駆けて体系化して取り組んできました。
本プロジェクトは、へき地?小規模校教育研究センターのセンター員等が組織全体として取り組むプロジェクトで、少人数?遠隔教育の高度化を支援することを目的とするものです。
とりわけ本年度からは、全国教育共同利用センター化を目指して、これまでの研究?教育の蓄積を踏まえて、全国のFD活動に資する取り組みを重視しています。
取り組みの柱は以下の6つです。
- へき地?小規模校に関する出前講義:出前講義は学校現場からの北海道教育大学への期待も高く、各地に出向いて活動を普及?推進することが重要な意義となっています。
- ICTを活用した授業や学習活動:ICTは、複式の間接指導や個に応じた教育などにも活用でき、これからの時代では、ICTを活用することで、業務と教育活動の効率化を図り、働き方改革などに資することも重要になります。
- 遠隔双方向システムを活用した双方向授業:遠隔双方向授業では、小規模校同士の交流を図ったり、別の教育活動や授業をへき地校に配信して新しい刺激を提供したりできます。今後インターネット環境等が益々整備されてくれば、遠隔双方向教育を多様に活用していくことが重要な課題となります。
- へき地校体験実習等の大学運営手法の開発とプログラム化:北海道教育大学のへき地校体験実習をはじめとしたへき地校体験実習をはじめとしたへき地教育プログラムは全国で最も体系化されて実施されています。現在全国的にもへき地校体験実習を進めたいと考える大学は多くそのノウハウを全国に提供していくことは重要な改題となっています。
- 全国フォーラムの開催による研究?教育の公開と普及:すでに北海道教育大学では年2回のフォーラムを継続的に実施し、2018年度のフォーラムでも全国の研究者が合計25人ほど集まっています。このようなフォーラムを継続することで、へき地教育研究の成果を波及させることができます。
- これらを含めたFD活動の全国的な推進:FD研修は様々な形で行われています。学生の出前講義としても実施されたり、大学教員の研修会として実施されたり、視察訪問を受けて情報交換をしたり、各都道府県教育員会の研修事業に合わせて実施したりしています。また、北海道教育大学が全国へき地教育推進フォーラムを実施したり、日本教育大学の部門会議?研究会を実施したりしています。これらがすべて全国的なFD活動となっている。
実施体制
へき地?小規模校 教育研究センター
報告書
- 平成28年度進捗状況報告(128.47 KB)
- 平成29年度進捗状況報告(202.01 KB)
- 平成30年度実績報告(247.29 KB)
- 令和元年度進捗状況報告(199.55 KB)
- 令和2年度進捗状況報告(158.07 KB)
- 令和3年度実績報告(179.50 KB)