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  1. 国立大学法人 北海道教育大学
  2. 大学紹介
  3. 学長室から
  4. 学長メッセージ
  5. 平成30年度
  6. 平成29年度卒業式式辞(札幌?旭川?釧路)

大学紹介平成29年度卒業式式辞(札幌?旭川?釧路)

? さて、札幌校(旭川校、釧路校)を卒業?修了する皆さんの多くは教員を目指して勉強してきたと思います。子ども、あるいは人間理解につながる教育科学や、教科に関する知識?技能を獲得するための人文?社会?自然科学など、多岐にわたる専門的知識を吸収してきたはずです。それだけでなく、教育実習や教育フィールド研究などでは、学んだ教育理論を踏まえた実践を積みながら経験知を増やし、それら全てを自分の中で構造化して、教育の意味とその営みの全体像を理解したと思います。ただし、それらはまだ教師としてスタートするための基礎的?基本的な骨格に過ぎず、これからは、あなたの目の前にいる一人一人の多様な子どもたちから多くのことを学び、課題を自分で見出しながらその解決のために新たな知識と理論を学んで肉付けしなくてはなりません。さらに、教科の内容や理論、教授法、学習指導要領は変わっていくものです。常に新しい知識と理論を吸収して新陳代謝を図らなくてはなりません。
? しかし、そのことを気が重いことだと嘆く必要はありません。皆さんの頭は、もはや高校を卒業したばかりの頃のものとは違います。大学で多くのことを吸収?消化し、一度構造化しているので、理解力は格段に高くなっています。確かに教師は、生涯にわたって学び続ける必要がありますが、毎日目を輝かせた児童や、大人になろうとしてもがいている生徒が目の前にいたら、この子たちのために何とかしてやろうとするはずで、そのために学び続けるということは難しい話ではありません。それに、その苦労はどこかで必ず報われる職業だと、私は思います。
? 教師という職は、今述べてきたことを思えば、医師や弁護士に負けず、専門職であり、誰にでも簡単にできるものではありません。胸を張って生きていただきたいと思います。
? 話は変わりますが、教師を養成する仕事も魅力があります。皆さんの中から、将来教員養成大学?学部で教員となる人が出てきてほしいと考えています。そのためには、学び続ける中で、大学院という場を活用してもらわなくてはなりません。個人の成功事例をそのままにしておくのではなく、条件の違う環境で繰り返し実践を重ね、大学院で研究指導を受けながら、それを公開することで批判的な立場からも検証され、より確実なものとなって普遍化?理論化されます。大学院で新たな理論を吸収しながら研究の方法論を確立することは、自分自身のためでもあり、また、教育界のためにもなります。従って、大学の教員という道だけでなく、学校現場における指導的立場で後進の指導にあたる、あるいは自分自身が学校づくりに力を発揮する立場になって、地域の教育を担うためにも大学院でリフレッシュしてみることは有意義なことだと、私は思います。

? ところで、皆さんが学んだのは教員養成課程ですが、本学にはその他に二つの学科があることを知っていますか。一つは函館キャンパスの国際地域学科。もう一つは岩見沢キャンパスの芸術?スポーツ文化学科です。そこの第一期生が皆さんと一緒に卒業します。
そこで、少し学科のことを紹介させてください。
? 国際地域学科は「地域学」という学問をベースに置いた学科です。道南という地域でもあり、観光学の専門家も配置しました。特徴的な活動を一つ紹介します。ソーシャルクリニックと呼ぶ、大学と自治体の協働事業です。クリニックですから病院あるいは診療所を意味する造語です。つまり、学生が地域住民と一緒に、地域課題を診断し、次に、治療を行うための処方箋を書きます。そして治療を行って結果を検証するというものです。学生のユニークな発想が良いという話も聞いています。治療の後は地域自身が元気になって、もう助けは不要になることを目指していると聞き、「なるほど、それでクリニックか」と、改めて感心した次第です。学生は英語力、国際感覚、コミュニケーション力を鍛えて、地域課題解決の実践を積み、地方創生に能力を発揮できる力をつけて社会に出ます。学科の教育?研究の成果は、教員養成課程にとっては生きた地域教材となります。大学としてそれらを活用できるような具体的方策は、今後整備していきます。

? 芸術?スポーツ文化学科は「文化学」をベースとしています。音楽?美術?スポーツというのは、人を励まし、慰め、癒し、そして勇気づけ、元気づけ、絆をつくることに大きな力を発揮します。東京オリンピック招致のために行った、谷(旧姓佐藤)真海さんのプレゼンテーションの中には、彼女自身の経験を踏まえた、スポーツがもつ力のことが実感を込めて述べられています。
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? I am here because I was saved by sport. It taught me the values that matter in life.

? スポーツによって救われたこと、そして、スポーツが人生に及ぼす価値を教えてくれたことを述べています。
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? Only then did I see the true power of sport… [sic] To create new dreams and smiles. To give hope. To bring people together.
? More than 200 athletes…[sic] Japanese and international…[sic] making almost 1,000 visits to the affected area…[sic] are inspiring more than 50,000 children.

? スポーツの真の力が分かった。それは、新しい夢や笑顔を作る。希望を与える。そして人々をつなぎ合わせることだ。実際、東日本大震災の時に、200人以上のアスリートが、延べ1,000回現地に訪れ、5万人の子どもたちを元気づけ奮い立たせたでしょう、と主張しました。
? 岩見沢校では、このような芸術?スポーツの文化力を地域課題解決のために活用できるようなマネジメント力を獲得させ、「芸術?スポーツ文化による、生き甲斐づくり?健康づくり?まちづくり」ができるような研究を行って、実践力を育てます。
教員養成課程の中で行う音楽?美術?体育の授業ではなかなか触れられないことを勉強する学科です。この学科の成果も近いうちに教員養成課程の中で活かしていく予定です。

注:英文原稿は、「TOKYO 2020年オリンピックに導いた感動のプレゼンテーション. 2013. 国際情勢研究会」より一部抜粋して引用
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