NEWS(お知らせ)皆既月食観測会を開催しました
2018年2月7日
平成30年1月31日(水)に国内ではおよそ3年ぶりとなる皆既月食が起こりました。今回の皆既月食は地球と月との距離が近く視直径が大きく見える「スーパームーン」、同じ月に2回満月となる「ブルームーン」、そして、皆既月食中の血のように赤い「ブラッドムーン」のすべて重なった「スーパーブルーブラッドムーン(super blue blood moon)」となったことから、マスコミでも大きく取り上げられました。
北海道教育大学釧路校地学研究室では、前々回の平成26年10月8日『皆既月食観測会を行いました』、前回の平成27年4月4日『釧路校天文部と地学研究室が皆既月食観測会を開催しました』につづき、今回も皆既月食観測会を企画しました。この時期は厳寒期であることから、会場はいつもの研究棟B屋上ではなく、同棟8階の天体観測室のドーム内としました。まずは午後8時過ぎから教員1名による観測が始まりました。
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写真1.当日の観測機材(左)と観測の様子(右)
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その後、月が半分欠けた状態となった21時20分ごろから飛び入りの学生10名あまりが参加し、急遽、にぎやかな観望会が開催されました。
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写真2.学生たちによる観察?観望の様子
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その後、月は再び薄雲に覆われてしまいましたが、皆既食の終わる23時8分から月は再び満ちてゆき、部分月食の終わる翌2月1日午前0時8分にはもとの満月に戻るのが観察されました。今回も何とか全過程の撮影に成功です。
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写真3.今回の皆既月食の全過程(半影食を除く)。中央3枚(右から皆既食の始まり、食の最大、皆既食の終わり)を除き、ほぼ10分おきに撮影。
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今年は7月に部分月食と2年ぶりの火星の接近など、さまざまな天文ショーが起こります。北海道教育大学釧路校地学研究室では、学校の先生を目指す学生の地学リテラシーを高めるため、天体観測会をこれからも開催していきたいと思います。?