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NEWS(お知らせ)令和6年度全学FD「対話的事例シナリオを用いた教員養成型PBL 教育の成果と課題」及び「国際地域学科における課題解決型学習(PBL教育)」を開催しました

2024年12月5日

 本学では、令和6年11月22日(金)及び11月25日(月)の2日間にわたり、PBL※に関するFDをZoomによるオンライン配信形式により開催しました。
 11月22日は、教員養成におけるPBLや省察に関する理解を深めることを目的として、「対話的事例シナリオを用いた教員養成型PBL 教育の成果と課題」をテーマに、武庫川女子大学の森脇健夫教授を講師にお招きし、計22人の教員が参加しました。
 講演では、はじめに対話的事例シナリオについて紹介があり、対話的事例シナリオを用いたPBL教育の構造や展開について説明がありました。その後「観」の重要性について説明があり、実際に学生が記載したコンセプトマップやコメントを紹介しながら、学生は何を学びどう振り返ったのか報告がありました。特に学生が実際に経験したことをもとに作成する学生制作型事例シナリオでは、具体的な経験を省察し普遍化、概念化して実践における「心づもり」を持ったうえで次の実践に取り組むことで、教育現場に入ってからも学んだことが活きていくものであるとして、PBL教育における省察の重要性についても触れました。
 参加者からは、「学校教育の実践と省察」の場面でも活用できると感じた」「教職の授業に取り入れていきたい」といった感想が寄せられ、PBL教育や省察について教員が理解を深める良い機会となりました。

〈森脇教授による講演の様子〉




 また、11月25日の「国際地域学科における課題解決型学習(PBL教育)」では、函館校の松浦俊彦教授及び青木昌雄講師より、「地域プロジェクトⅠ?Ⅱ」における実践例に関する講演があり、計14人の教員が参加しました。
 「地域プロジェクトⅠ?Ⅱ」は、地域で活躍する上で必要な実践的課題解決能力を養うために、函館校の国際地域学科及び岩見沢校の芸術?スポーツ文化学科において必修科目として実施されている地域課題解決型PBL科目です。専攻及びグループの特長を活かし、学生自らが道南地域の課題解決に取り組むことを目指しており、様々な地域の機関?団体と連携しながら、例年40を超えるプロジェクトを実施しています。
 松浦教授からは、函館市環境部との連携により実施した「はこだてエコライフ推進プロジェクト」の実践例について、また青木講師からは地域の子どもたちの「数学嫌い?苦手」の解消をテーマに取り組んだワークショップについての事例紹介があり、学生自らが問いを立て、課題解決に向けて取り組む力を育むために必要な「教員の伴走者としての関わり方」についての説明がありました。
 参加者からは、「教員の統括の下で学生がとても主体的に取り組んでいるのが印象的であった」「自分の授業を見直すきっかけになった」といった感想が寄せられ、PBL型授業についての理解を深める機会となりました。

〈松浦教授による講演の様子〉




〈青木講師による講演の様子〉





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※ PBL(Project Based Learning):生徒が自ら問題を発見し、解決する能力を身に付ける学習方法のことです。日本語では「問題解決型学習」「課題解決型学習」などと訳されます。

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