JICAエジプト小学校理数科教育改善プロジェクトエジプトでは暗記中心の授業法を質的に改善していくことが重要な課題となっており、JICAでは1997～2000年にかけてエジプト国立教育研究開発センター（NCERD）をエジプト側実施機関として「小学校理数科教育改善」のミニプロジェクトを実施しました。北海道教育大学は専門家を派遣し、NCERDの算数、理科を専門とする研究員を中心とした小学校理数科の教師用指導書ガイドブック（GB)の編集を支援しました。2003年からは、上記GBを用いた新しい理数科授業法の本格的な定着?普及を図るために本プロジェクトが開始され、本学ではエジプトの教科書改訂に伴い，理科および算数のGB改訂班を編成し、北海道教育委員会と連携してエジプトの子どもたちが自ら考え、答えにたどりつく指導法を、カイロ市内の4校をモデル校として実践し、新GBの有効性の検証を行いました。さらには、カイロ県の算数、理科の教師に対して教員研修を行い、普及に努めてきました。
この新しい教授法の成果は、プロジェクトが実施したテスト結果やオープンスクールでのアンケート調査から、子どもたちの興味?関心や理解度が向上したことが判明され、現在もカイロ市内の教員たちによる自発的な研修が行われています。
協力期間
2003年4月－2006年3月実施機関
- 日本側：JICA／北海道教育大学
- エジプト側：NCERD（国立教育研究開発センター）
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