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NEWS(研究活動)釧路校科目「子どもと自然(西表島研修)」を実施しました

2025年7月7日

 令和7年6月11日(水)~16日(月)に、釧路校科目「子どもと自然(西表島研修)」を実施しました。国内最北東の亜寒帯気候(道東地域)と、国内最南西の亜熱帯気候(八重山諸島)の自然?文化について対照的検討をおこない、受講生各々の関心に基づいて教養を深めました。また、五感を用いたフィールドワークの手法、野外教育(遠足、修学旅行、林間?臨海学校等)の実践?引率に必要な知識や技術、地域教材開発について、体験的に学習を展開しました。活動の一例を紹介します。

1.マングローブトレッキング(琉球大学と合同実習)
 干潮のマングローブ林を徒歩で踏査し、汽水域の河川から河口まで水に入りながら調査することを通して生物多様性について学びました。世界最北限のニッパヤシや干潟に見られるミナミコメツキガニ等、貴重な動植物に出会えました。
 
2.学校訪問
 竹富町立船浮小中学校を訪問し、宮良校長先生の講話や校内施設、近隣環境の見学を行いました。釧路校で実施されている「へき地校体験実習」に関連した学びを展開できました。
 

3.臨海学校体験
 西表島内の海岸を踏査し、水泳や着衣泳の指導方法を実践的に学んだり、生きたサンゴの観察や、イソギンチャクと共生するカクレクマノミを探したりしました。また、釧路?根室地方での海岸漂着物や貝殻の対照観察をしました。

     
4.西表野生生物保護センター訪問
 イリオモテヤマネコやカンムリワシといった希少生物の実態と保護について、施設見学をしながら講話を聴きました。
     
5.農園見学
 上原地区にあるアララガマ農園を訪問し、ピーチパインとマンゴーの栽培技術や収穫、加工、流通方法について学びました。また収穫体験?試食もさせていただきました。
     
6.由布島訪問
 西表島から水牛車で渡る由布島を訪問し、かつての小中学校跡の踏査や、島内の植物について学びました。
     
7.カヌー体験
 浦内川の河口から支流の宇多良川にカヌーで入り、マングローブ林や宇多良炭鉱跡を観察しました。釧路校の「地域教育活動Ⅰ」で実施される十勝郡浦幌町の民泊大家では、上浦幌地区の炭山跡を訪問します。ここでも、北東と南西の炭鉱跡の対照調査をすることができました。
     
8.早朝の釣り体験
 滞在中の朝食前、上流河川、汽水域、港内など様々なエリアで釣りをしました。釧路では見られない魚種を観察し、時にはウミガメにも遭遇しながら、朝のひと時を過ごしました。
     
9.夜行性の生物調査
 滞在中の夕食後は、西表島内の野生生物を調査しました。イリオモテヤマネコの発見は叶いませんでしたが、リュウキュウイノシシ、ヤエヤマセマルハコガメをはじめ、数多くの生物を発見し、この時期ならではのサガリバナを観察することもできました。
     

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