地域協働推進の取り組み富山市の路面電車ルネサンスに関する講演会を開催しました
2017年6月28日
平成29年6月22日(木)、函館校第1講義室で、講演会「富山市の路面電車ルネサンスに関する政治学的考察―LRT新線建設をめぐる地方自治体と中央官庁の関係」が開催されました。本講演会は、函館校地域協働推進センターが行う地域協働プロジェクトの一環として開催され、学生および一般市民の方約60名が参加しました。
当日は、本プロジェクトに参加した学生二人が富山市の路面電車ルネサンスの概要について発表後、本校田村伊知朗教授による講演が行われました。田村教授は、都市構造の根本的変容の隠れた主体である国土交通省都市?地域整備局と、その形式上の主体である富山市の関係についてふれ、「都市交通そして都市構造の根本的改革の主体はもちろん市町村である。しかし、都市はその上位審級である都道府県や政府との重層的関係のうちにあり、都市独自の判断だけで都市交通そして都市構造の変容は不可能である。」と指摘しました。
講話後の質疑応答では、一般市民の方から「かつて函館市にも環状線があった。路線が部分的に廃止されていったが、交通網は直線的形態(たとえば、湯の川~十字街)では跛行的であり、やはり環状化される必要がある。函館市の路面電車の延伸を考察するためにはこのような観点を導入するべきではないか」との主張があるなど、充実した内容の講演会となりました。
△本校田村教授△
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